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家づくりコラム

2023.07.29

高気密・高断熱住宅のメリット・デメリット【岡山注文住宅コラムVol.003】

岡山県の県南エリア【岡山市・倉敷市・玉野市・笠岡市・井原市、総社市、高梁市、赤磐市、浅口市、和気町、早島町、里庄町、矢掛町、吉備中央町】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。

 

家づくりについて調べると、

”高気密・高断熱住宅”

この言葉を目にした方も多いのではないでしょうか。

 

とはいうものの、高気密高断熱住宅

延いては、高性能住宅って一体どのような住宅なのかを

ご存じない方もいらっしゃるでしょう。

 

最高ランクの断熱性・気密性の家を建て、

その家に8年間住んでいる私が検証し、

実際の暮らしとデータに基づいた

具体的なメリット・デメリットを解説していきます。

 

 

高性能住宅とは?

 

これまでの日本の住宅では不十分だった部分の性能を上げて、

その名の通り「高性能」に進化させた住宅です。

 

気密性能、断熱性能、耐震性能

いずれも高いと高性能住宅だと言えるでしょう。

 

まず気密性とは

それは空気が外に漏れない性質の事です。

住宅でいうと、

外部に面している部分で隙間がどれだけあるかという事です。

 

では断熱性とは

それは外気の暑さや冷気を

室内に入れないよう遮断する能力の事。

外気温が家の中にどれほど影響するかという事です。

 

 

日本の住宅は世界と比べると

あまりにも住宅性能が低いです。

 

何故かというと断熱性能の基準値が低く、

気密値に関しては基準の数値すら無いからです。

 

夏は暑くて冬は寒い。

冷暖房効率が悪く、電気代がかかる。

隙間だらけの家がこれまでの日本の住宅の当たり前なんです。

 

 

 

高気密・高断熱住宅のメリット

 

では、高気密・高断熱の家に住むと

どのようなメリットがあるのかについて解説します。

 

  • ちょうど良い快適な室温で暮らせる。

 

高断熱で高気密の魔法瓶のような家にすることで、

エアコンで冷やした空気や

暖めた空気を逃がしません。

 

一年中20度から25度くらいの快適な室温で暮らせます。

 

家の中がまるごと均一な室温で保たれるので、

場所によって暑い寒いがありません。

家の隅から隅まで暖かい快適な住まいになります。

 

温度ムラがありません。

なので、冬場にお風呂場で引き起こされる

ヒートショックのリスクも無くなります。

 

 

断熱性が高い家では脳卒中になりにくく、

喘息や風邪になりにくいというデータもあります。

 

病気になりにくい

家族の健康を守る家になるのです。

 

 

  • ランニングコストがかからない

 

高性能住宅の目に見えるメリットですね。

電気代がかからなくなります。

 

SANKOはエアコン一台で家じゅうを温めたり、

冷やしたりしています。

冷暖房費にお金がかかりません。

 

太陽光パネルを載せた時の効果が大きく、

一次エネルギー消費量を太陽光パネルでの

発電量でおおむねまかなえる住宅をゼロエネ住宅といいます。

それから更に一次エネを40%削減しているのがG3の住宅です。

性能のグレードが上がると冷暖房の効率が良くなり、

電気代もかからなくなります。

 

高性能住宅は家の寿命も延びますので、

リフォームのコストもかからない。

暮らした後にお金がかからない住宅です。

 

 

高気密・高断熱住宅のデメリット

 

続いて、デメリットについて解説していきます。

メリットに比べてデメリットは本当にわずかですが

絞りだしました。

 

  • イニシャルコストが安くならない

 

断熱材にお金がかかりますし、

気密性や断熱性には開口部、

窓やドアの性能が重要です。

そこに断熱性能の高いものを使う必要があります。

 

施工できる大工も高性能住宅に

知識と技術のある大工に限られます。

 

よって初期建築費は安くはなりません。

 

しかし、

長い目で見ると高性能な家は

50年も60年も快適に暮らせるので決して高くありません。

 

イニシャルコスト(建築費) +

ランニングコスト(建てた後にかかるお金)

=トータルコスト

 

家はイニシャルで考えるのでなく、

トータルコスト(ライフサイクルコスト)で考えると

圧倒的にメリットの方が高くなります。

 

ただし、気密性能・断熱性能が良い事と

アフターメンテナンスがかからない家にしておく事が条件です。

 

 

  • デザイン性に制限が出る

 

性能よりもとにかくおしゃれな家に住みたい!

という方にはもしかすると合わないかもしれません。

 

温熱環境が良く、

冷暖房の効率が良い家にしたい方は

凸凹のある建物にしない事をおすすめします。

 

窓枠が樹脂サッシで分厚いので、

スタイリッシュさに欠けるという

ご意見もあります。

 

空気の巡りを良くするため、

仕切らない大空間の間取りになります。

扉や壁で細かく居室を分けて

暮らしたいという方にもあまり向かないです。

 

しかし、デザインは外観だけでは決まりません。

内観はインテリアによってオシャレにすることも可能です。

 

 

まとめ

 

今回は2つずつメリット・デメリットを

ご紹介しました。

 

 

youtubeでは更に詳細に解説しておりますので、

是非見てみてくださいね。

 

岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方は

モデルハウスにお越しください。

これからの時期は涼しくて

心地良い体感が出来ますよ。