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家づくりコラム

2024.09.05

高気密高断熱住宅の基本【設計お役立ち情報 Vol.1】

こんにちは、松村です。

 

 

本日から、家づくりに関する情報を少しずつお届けしていきます。
特に私たちが力を入れている「高気密高断熱住宅」について、

様々な視点からお伝えしていきたいと思います。

これから家づくりを考えている方に、家づくりのヒントにしていただければ幸いです。

 

 

皆さん、「高気密高断熱住宅」ってご存知ですか?
最近、家づくりを考えている方の中でも

この言葉を耳にする機会が増えてきているのではないでしょうか。

 

 

まず、「高気密」とは何かというと
簡単に言えば
「外からの空気が家の中に入りにくく、内からの空気が外に出にくい」
という状態で、家の中の隙間が少ないということです。
これにより、冷暖房の効率がアップし、一年を通じて快適な温度を保つことができます。

 

次に「高断熱」についてですが
これは壁や屋根、床(基礎)を断熱材によって家を囲うことで、
外の寒さや暑さを家の中に伝えにくくすることを意味します。
保温性があるので、冬は暖かく、夏は涼しい快適な空間を保つことができます。

 

 

さて、この高気密と高断熱、そして忘れてはいけないのが「換気」です。

人は常に呼吸により、酸素を吸って二酸化炭素を出しているので
仮に密閉された部屋の中で換気が出来ない場合

空気中の二酸化炭素濃度が上がり、頭痛やめまいなどの症状が現れ始めます。

新鮮な空気を取り入れつつ、汚れた空気を効率よく排出することで

健康的で快適な室内環境が保たれるのです。

 

 

 

ここで一つ強調したいのは、

気密、断熱、換気は全てがセットで考えられるべき

だということです。

どれか一つが欠けても、全体としてのバランスが崩れてしまいます。

 

例えば、断熱材を厚く敷き詰めて、換気システムを導入していても、
気密が不十分であれば、適切に換気が出来ず、カビや壁内結露の原因になることもあります。

 

家づくりは、全体の最適化が大切です。

材料や工法の選択においても、それぞれの特性を理解し、

全体のバランスを考慮して設計することが求められます。

 

今回は高気密高断熱住宅の基本的なお話をさせていただきましたが、
次回からもう少し深掘りして、それぞれの具体的な材料や工法についてお話したいと思います。

 

 

松村