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2024.11.04
高性能で自由な間取り【設計お役立ち情報 Vol.41】
高気密・高断熱住宅の大きなメリットは「冬も寒くなく、夏も暑くなく、どの部屋も温度差がない」という快適さです。
そのおかげで、実は間取りの自由度が上がります。
その一例が「洗面脱衣室(ユーティリティスペース」の充実化です。
共働きや室内干しの需要などライフスタイルの変化によって、家事動線がより重要になっています。
以前は洗面脱衣室として、最小限の1.5畳や2畳程度で設計されることが多かったです。
今では3畳から4畳程度に広く取り、洗濯物を干す、アイロン掛け、そのまま乾いた衣類を収納といったように、一連の家事をその場で完結できるような間取りが増えてきました。
しかし、断熱気密がしっかりしていない家では、いくら家事動線の良い理想的な間取りだったとしても、濡れた洗濯物を干す作業が辛かったり、室内干しも乾かないので匂いが気になったりします。
結局、日当たりの良い部屋に干したり、暖房しているリビングでアイロン掛けをすることになってしまう。
これでは一生懸命家事のしやすさを考えた間取りでも、本末転倒ですよね。
洗面脱衣室を含めた家全体が一定の温度の家とすることで、理想の間取りを最大限活用することができます。
家事楽の本質は、人にかかるストレスが少ないことです。
間取りと合わせて家の性能も考えるようにすると理想の暮らしに近づくのかなと思います。
松村