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家づくりコラム

2024.09.12

良い家とは【設計お役立ち情報 Vol.6】

私の考える工務店の使命は、お客様にとって「良い家」を提供することです。
そして、その家がご家族にとって長く幸せな暮らしの場となることを目指しています。

 

しかし、「良い家」とは単に完成時の見た目や設備だけで評価されるものではありませんよね。
むしろ、その本当の価値は10年、20年、さらにはそれ以降にこそ明らかになると考えています。

 

 

 

だからこそ、私たちは家づくりにおいて、気密性や断熱性、そして使う素材に強くこだわっています。
もちろん、これらにしっかりとした初期投資が必要ですが、その先にある生活を考えてみてください。

省エネ性能が高い家は、住んでからの電気代がぐっと抑えられます。
また、無垢材や漆喰などの本物の素材を使用すれば、

修繕費やリフォーム費用もかかりにくく、結果的にランニングコストが安く済むのです。
そして何より、この先ずっと快適に暮らせるはずです。

 

 

 

家づくりは一生に一度の大きな決断です。

だからこそ、重要な部分で妥協してしまうと、後々大きな後悔につながってしまいます。
耐久性や省エネ性といったところはやり替えが利かないので、

電気代や修繕費などのランニングコストを下げるという長期的な視点でコストカットすることを考えましょう。

 

 

次に大事なのは「間取り」です。
家の大きさは40坪くらい欲しいと思っていても、高性能住宅は坪100万円と聞くし、
30坪程度にしないといけないと考える人もいらっしゃいます。

 

家を小さくすることは悪い事ではありません。
合理的で機能的なプランを考えることで、

小さい面積でも広さを感じられる家を設計することができますし、

無駄を省くことでより良いプランになることもあります。

 

 

例えば

・家事動線・生活動線が短くなる。
・掃除の手間が少なくなる。
・冷暖房にかかるエネルギーが小さくなり、電気代が安くなる。
・狭い土地にも建てられるので、土地選びの幅が広がる。
・駐車場や庭のスペースを広くとれる。
・道路を行きかう人に対しても圧迫感が少なく、街に溶け込むように建てられる。
・モノを溜め込む習慣がなくなり、必要なものですっきりと暮らせる。
・家族を近くに感じられる。
・お子様が巣立った後も、無駄なスペースが少ない。

 

などなど、小さくすることでたくさんのメリットがありますし、
なにより、初期費用のコストカットにもなるということが大きいですね。

 

家を少し小さめに設計して、そのコストカットした分を断熱材や窓、素材のグレードアップに充てる。
こうすることで、家全体の性能を高めることができ、
長期的に見れば、電気代や修繕費を抑え、トータルでコストパフォーマンスの良い家となります。

 

 

物価や電気代等が上昇している時代だからこそ、
これからの住宅は小さくして質を上げるという考え方が重要です。
大きさにとらわれず、住んでからの快適さと長期的なコストパフォーマンスを考えた家づくりが今の時代に合っているのかなと思います。

 

 

松村