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家づくりコラム

2024.10.24

照明計画について【設計お役立ち情報 Vol.32】

家づくりが進んでプランが固まってくると、次に考えるのが「照明計画」です。

家の雰囲気を大きく左右するのが照明です。

家が居心地よく、リラックスできる空間になるかどうかは、照明次第と言っても過言ではありません。

今回は、照明計画で押さえておきたいポイントをわかりやすくお伝えします。

 

 

 

照明計画とは?

 

照明計画とは、部屋のどこにどの高さで、どんな照明を配置するかを考えることです。

日本の住宅では、天井の中央にシーリングライトを付けるのが一般的です。

シーリングライトは部屋全体を明るくできますが、光が単調になりやすく、空間にメリハリが生まれにくいのが難点です。

賃貸住宅ではシーリングライトが主流かもしれませんが、注文住宅をお考えの皆さんには、自分たちの暮らしに合った照明をしっかりと計画して、素敵な夜の雰囲気を作り出してほしいと思います。

 

 

 

タスクライトとアンビエントライト

 

 

照明を選ぶときに覚えておきたいのが「タスクライト」と「アンビエントライト」という考え方です。

  • タスクライト:読書や料理など、特定の作業に必要な部分だけを照らす照明。
  • アンビエントライト:空間全体を柔らかく照らし、落ち着いた雰囲気を作り出す照明。

 

この2つをうまく組み合わせることで、部屋に立体感や奥行きが生まれ、光と影のバランスが取れた心地よい空間を作れます。

 

例えば、おしゃれなカフェやレストランを思い浮かべてください。

店内はやわらかい照明(アンビエントライト)で落ち着いた雰囲気を作り、テーブルには料理を引き立てるペンダントライト(タスクライト)が使われています。

照明の配置で空間に深みが生まれ、心地よい時間が流れるのです。

 

 

 

 

「一室多灯」で空間にメリハリを

 

家の中でも、カフェのようにリラックスできる雰囲気を作るには、部屋全体を一つのライトで照らす「一室一灯」ではなく、複数の照明を使い分ける「一室多灯」が鍵です。

タスクライトとアンビエントライトをバランスよく配置して、光と影のコントラストを楽しむと、空間に深みが生まれます。

 

 

 

照明計画を工夫することで、家の中がより快適でリラックスできる空間になります。

注文住宅をご検討の際は、ぜひ暮らしに合った照明を取り入れて、素敵な家づくりを楽しんでください。

 

 

 

松村