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2024.11.04
照明の色について【設計お役立ち情報 Vol.45】
家の雰囲気を左右する重要な要素の一つに「照明の色」があります。
照明は、空間の印象だけでなく、そこで過ごす人の気持ちや暮らしの快適さにも影響を与えるものです。
照明の色は「電球色」「温白色」「昼白色」の3種類に分けられます。
今回はそれぞれの特徴と、私たちが家づくりの中でどのように照明の色を選んでいるかをご紹介します。
電球色:温かみのあるオレンジ色
「電球色」はオレンジがかった温かい色で、リラックスできる落ち着いた空間を作り出す照明です。
リビングや寝室、ダイニングなど、家族がゆったりとくつろぐ場所には最も適した色といえるでしょう。
実際、私自身も電球色の温かみが好きで、設計する家の照明も、ほとんどの場所で電球色の器具を選ぶことが多いです。
さらに、天井から吊るすペンダントライトや壁に取り付けるブラケットライトなどの照明器具は、メーカー側が電球色しか用意していないこともあるほど、住宅照明として電球色が一般的とされています。
電球色の灯りは、木造住宅の持つ自然な素材感とも相性が良く、空間全体を柔らかく包み込んでくれるような温もりを演出してくれます。
昼白色:太陽光に近い明るさ
「昼白色」は太陽光に近い青白い光で、日中の明るさに近い自然な色合いを持っています。
そのため、洗面所やキッチン、WICなど、明るさが求められる場所や、物の色味が正確に見えたほうが良い場所で使用することが多いです。
たとえば、洗面台の鏡前や、勉強机の手元灯など、しっかりと光が必要な場所には昼白色を採用することで、作業がしやすくなります。
温白色:電球色と昼白色の中間の色
「温白色」は電球色と昼白色の間に位置する、ほんのり温かさのある白い光です。
リビングなどの寛ぎの空間でも、少し明るめの印象を持たせたい場合におすすめの色です。
一つの照明器具で色を変えることができるモノもあります。
状況に応じて照明の色を変えたい方には、こういった調色機能付きの照明を選ぶのも良い選択肢でしょう。
どの色を使うのが正解かは、一概には言えません。
照明の色の好みは人それぞれですし、使い方や生活のスタイルによっても異なります。
しかし、照明の色が変われば、住まいの印象も変わり、空間の心地よさが格段に上がります。
家づくりの際には、ぜひ「どのような空間にしたいか」というイメージを一緒に話しながら、最適な照明計画を考えていきましょう。
松村