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家づくりコラム

2024.11.03

気密シートは重要【設計お役立ち情報 Vol.38】


住宅の快適さや省エネ性能に欠かせない要素として、「気密」は非常に大切です。

気密は新築時にだけ良ければ良いというものではなく、建物が何十年も使われることを考えると、長期的に確保できることが求められます。

 

 

一戸建て木造住宅を建築する際、気密処理が必要な箇所は多くあります。

屋根(天井)や壁の断熱材が施された面はもちろんですが、基礎断熱の場合、土台周辺や配管周り、窓やドアなど開口部の接点にも気密処理が求められます。

これらの箇所は、家が完成すると見えなくなり、もし不具合が発生しても、後から修復するのは非常に難しいため、施工中にしっかりと処理を行うことが重要です。

 

 

 

こうした隠れる部分を確実に気密処理するために使われるのが気密シートです。

気密シートは、屋根(天井)や壁などの断熱材の部分に確実に貼ることで、長期的に安定した気密性能を保つことができます。

 

他に、発泡ウレタンを使って気密を確保する方法もありますが、発泡ウレタンの場合、最初の気密性は高くても、地震などで木材とウレタンの間に隙間ができると、そこから徐々に気密性能が落ちてしまうリスクがあります。

そのため、長く安心して使うためには、多少の手間はかかりますが気密シートを使う方がベストな選択です。

 

 

 

 

気密シートの施工には手間と時間がかかり、さらに完成後には隠れてしまうため、職人さんにとっては「できれば避けたい作業」かもしれません。

しかし、この手間をかけることで長期間にわたり性能が保たれるならば、手間をかけるべきでしょう。

 

気密は目には見えないけれど、家の快適さや省エネ性能に大きく影響する重要な部分です。

SANKOでは、この「見えないけれど重要な仕事」を専属の棟梁が丁寧に施工し、長く快適に暮らせる家づくりを目指しています。

 

 

 

 

松村