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家づくりコラム

2024.10.15

平屋を建てる前の注意点【設計お役立ち情報 Vol.28】

最近、平屋の需要が増えて、人気がありますよね。
やはり年を重ねてから階段を上り下りするっていうのが結構大変だということで、長い目で見たときに安全に暮らせる平屋が人気です。

 

しかし、平屋を建てる際にはいくつか注意しておきたいポイントがあります。

 

 

 

 

まず1つ目に土地の広さが必要になります。

当然ですが、家を建てるには、決められた土地の中に家だけでなく駐車場やお庭、アプローチ、給湯設備の置き場なども必要です。
さらに採光や隣地・道路からの距離、視線なども考慮していきたいのでなるべく広い土地に建てたいところです。
目安としては30坪の平屋を建てる場合、形状にもよりますが、土地面積は最低でも75~80坪程度は欲しいかなと思います。

 

また、ここで土地を探される際の注意点ですが、建蔽率というものがあります。
土地面積に対して、建物の建てられる面積が制限されるものになります。

例えば敷地面積80坪、建蔽率40%の土地条件だとすると
80坪×0.4=32坪となり、敷地の中で32坪の範囲までしか家を建てることが出来ません。

ですので、土地を探される場合は建蔽率にも注意して探されてください。
(出来れば土地購入の前に設計士さんに見てもらった方が良いです。)

 

 

 

 

 

そして2つ目は屋根断熱の強化です。

当然ですが、平屋の屋根面積は2階建てと比べて大きさになりますよね。
屋根は常に太陽にさらされるので、夏場には一番過酷な部分なんです。
なので、屋根の断熱を強化しないと、屋根で受けた熱が室内まで入ってきてしまい、夏に涼しく暮らすことが出来ません。
元々しっかり断熱されている住宅会社で建てられる場合はあまり気にされなくても大丈夫だと思いますが、そうでない場合は通常よりも断熱材を厚くして頂いたほうが良いですね。

 

 

 

 

 

最後は価格になります。

これはどうしても割高になってしまいます。
2階建てに比べて屋根も基礎も大きくなりますから、その分、建築価格にも反映されてきます。
ただし、階段がない分、床面積は2坪ほど小さくできるハズですので、総額で言えば2階建ての家とあまり変わらないケースもあります。

 

平屋は、将来を見据えた選択としてとても魅力的ですが、土地探しの段階で特に注意が必要です。
ご自身で土地を探される場合も、事前に検討されている住宅会社さんに相談されることをお勧めします。

 

 

松村