カテゴリで絞り込む
2024.11.03
家族が集うダイニング【設計お役立ち情報 Vol.37】
皆さん、食事の時間ってどれくらいとっていますか?
日によっても違いますし、個人のライフスタイルにもよりますから「毎日この時間!」と一概には言えませんよね。
日本人の一日の食事時間の平均は約100分といわれています。
年齢が高くなるにつれて、食事の時間が増え、さらにテレビを観る時間も長くなる傾向があるそうです。
ダイニングは「食事の場」だけではない
家づくりにおいても、年齢やライフステージに応じてLDKのあり方を考える必要があります。
特に、定年後の時間が増える方々にとっては、肉体的にも精神的にも快適に過ごせる空間が重要です。
ダイニングもただ「食事をする場」としてだけでなく、日常の中でホッと一息つける「心地よい場」としてデザインする価値があるのです。
ダイニングは家族とのコミュニケーションの場であり、朝食・夕食は家族の時間を過ごす場所としてとても大切です。
この時間は単なる食事の時間ではなく、家族と会話をしたり、テレビを観たりといった多様な使い方がされています。
ある日はリビングのようにくつろぎの場になり、またある日は書き物や勉強をするスペースになることもあります。
こうしたダイニングの多機能性が、家族の絆を深める場としての価値を高めていると思います。
「開放的にリビングを広くしたい」というご要望がをよく聞きますので、リビングを中心にしたLDKの形が人気なのだと思います。
ただ、日本人の暮らしにフィットするものとして、やはり「食事の場」を中心に据えたLDKのデザインも良いのではないでしょうか。
ダイニングを家族みんなが集まるコミュニケーションの場と考え、「家族の集う空間」とすることで、さらに豊かな生活が出来るようになれば良いなと思います。
松村