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家づくりコラム

2024.09.20

家の中にある熱源【設計お役立ち情報 Vol.12】

家に影響を与える熱の多くは、太陽からのエネルギーです。

しかし、それ以外にも私たちが普段あまり意識しない「熱源」がたくさんあります。
その一つが、「人間」です。

 

 

一般的には、1人100Wといわれていて、4人家族でお住いなら400Wの熱源となっています。

 

これがどれくらいの熱源なのか、
電化製品の例と比べて見ていきます。

 

冷蔵庫      150~600W
洗濯機       500W
食器洗浄乾燥機  1100W
炊飯器        700W
トースター     1000W
電子レンジ     1300W
扇風機       50W
(電球)      (100W)

 

消費電力の大きさは「W(ワット)」で示されます。1000W=1kWとなります。
1時間使用した時の消費電力量はWh(ワットアワー)とされ、電気代などの計算に使われています。

例えば4人家族(400W)が家にいる時間の発熱量を電気料金に換算すると、一日あたり210円です。

(一日15時間在宅、1kWhあたり35円として計算)
年間にすると、76,650円になります。

 

100wというのは決して小さい値ではないですね。

 

 

ちなみに、100Wの計算方法はこのようにします。

成人男性の1日あたりの基礎代謝量は約1500kcal 。
これを仕事に換算すると 1500 × 1000 × 4.2 = 6,300,000 (J)。
さらに仕事率に換算すると 6,300,000 ÷ 86,400(s) =73(W)。
最後に基礎代謝量は総消費エネルギーの約70%なので、 73(W) ÷ 0.70 ≒ 104(W)。
約100Wとなります。

 

 

夏の場合は、4人分400Wの熱と随時使用する家電から出る熱、更に30度を超える外気や窓からの日射を受けながら、エアコンで25~26℃まで冷やす必要があります。
能力だけで言えば、エアコン一台(冷房能力2800W)でまかなうことが出来ます。

 

 

しかし、通常、家に隙間があったり、外部から室内への熱の遮断もきちんとできていない場合もあり、各部屋にエアコンが必要になったりしますよね。
その分電気代も高くなれば、風呂、トイレ、廊下などは暑くて当たり前です。

 

 

家を建てる時に高気密高断熱にしておけば、エアコン一台で電気代を抑えて全館空調でき、家中どこでも温度ムラが少なく快適に過ごせます。

 

 

 

松村