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2024.09.28
室温より体感温度を上げる【設計お役立ち情報 Vol.18】
寒い季節、暖かい家で過ごすことはヒートショックを防ぐために非常に大切です。
そのため、SANKOは高気密高断熱の家づくりをしています。
しかし、高気密高断熱でない家でも、暖房費は気にしなければ、暖房をガンガン効かせて快適にできるだろうという考え方もあります。
確かに、それで室温を上げることは可能ですが、これは「本当に快適な家」を実現する方法ではありません。
暖房を効かせるだけでなく、家自体の「断熱性能」を上げることが、快適で健康的な暮らしの鍵となります。
室温と人が感じる温度(体感温度)は一致しません。
これには室内の天井や窓、床、天井等の表面温度が深く関係してきます。
断熱性能が低い家の場合、外気の影響で壁などが冷やされて室内表面温度が下がり、暖房で室温を上げても体感温度はなかなか上がりません。
体感温度の計算方法としてこの式を使います。
体感温度 ≒ (室温 + 平均表面温度)÷2
・室温が26℃で平均表面温度が10℃の場合
(26+10)÷2=18℃
・室温が22℃で平均表面温度が20℃の場合(高断熱住宅)
(22+20)÷2=21℃
この式を見ていただくと分かる通り、せっかく暖房を高く設定して、室温を上げていても表面温度が低いので寒く感じてしまいます。
体感温度を上げる為には室内表面温度がかなり大きい要素になることが分かりますね。
また、高断熱住宅では室温を上げすぎなくても、快適に過ごせます。
快適に暮らすためには、室温ではなく体感温度を上げる必要があり、そのために「断熱」は欠かせないのです。
松村