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家づくりコラム

2024.09.29

住宅設備の優先度について【設計お役立ち情報 Vol.19】

 

家を建てる際には、様々な住宅設備を選ぶようになります。
キッチン、バス、洗面、トイレ、インターホン、エアコン、給湯器、照明器具、コンセント、換気扇など。
多くの電気設備や給排水設備が住宅には必要不可欠です。

 

そのため、設備を選ぶ際にはより良い機能性があって、メンテナンスもしやすくて、できれば見た目にもこだわりたいということで高価な設備に目が行ってしまいます。

 

 

家づくりの重要な部分ですので、こだわることも大事なことですが、一つ注意してほしいことがあります。

それは家の寿命と設備の寿命の違いです。

 

 

 

日本の木造住宅の寿命は30年程度とされていますが、結露や劣化が起きにくい工法、建材を採用し、丁寧な施工を行うことで、50年、100年と長く使い続けることができます。

 

それに対して、設備の寿命は10~15年程度です。

 

 

 

家自体は一生涯、使い続けられますが、その家にある住宅設備は10~15年で買換えとなります。

設備のオプションに200万、300万円かけて、せっかく機能性やデザイン性の良い高価なものにしても、いずれ交換となり価値はなくなってしまいます。
設備の寿命は短いので、「その機能は本当に必要なのか?」という視点でシンプルな設備を選ぶことも大切です。

 

 

また、同じ費用を家自体に掛けるようにするとその価値は末永く残ります。
家づくりに掛けられる予算にも限りがありますし、住んでからもお子さんの医療費や教育費など、お金が必要なタイミングがあるはずです。
家の断熱性や気密性、高性能な窓、長寿命な外装材、無垢材、自然素材など、劣化しにくく、住んでからメンテナンスや修繕費がかからないものを選んで、家自体の価値を高めることが大切です。

 

 

 

松村