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2024.10.03
ペットと暮らす【設計お役立ち情報 Vol.21】
今回は、ペットとの暮らしについてお話しします。
ワンちゃんや猫ちゃんを飼っている、もしくはこれから飼いたいと考えている方がよく悩まれるポイントは、爪研ぎや粗相、毛玉を吐いたときのフローリングのお手入れですよね。
今日は、そんな不安を少しでも軽くできるように、無垢フローリングとペットについてお伝えします。
まず、フローリングには大きく分けて二種類あります。
無垢フローリングと複合フローリングです。
• 無垢フローリング
無垢フローリングとは、一本の木材から削り出した天然木そのものを使ったフローリングです。
木の質感や風合いを存分に感じることができ、時間と共に味わい深く変化していくのが魅力です。
その代わり、乾燥で木材が反ったり、割れたりすることがあります。
ペットと一緒に暮らす場合でも、傷や汚れがついてしまいますが、それを「風合い」として長く楽しむこともできると思います。
• 複合フローリング
一方、複合フローリングは、複数の素材を組み合わせたもので、表面には木目調のシートや突板(薄い木材)が使われています。
見た目は木材のようですが、表層がシートのため、傷や汚れに対しては無垢材ほどの耐久性がありません。
無垢に比べて、反りや割れが少ないのが特徴です。
ペットと無垢フローリングの相性
無垢フローリングを使用すると「本当にペットに向いているの?」と心配になる方もいるかと思います。
実際、SANKOで家を建てたOB様の中にも、無垢フローリングでペットを飼われている方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、特別な塗装や過剰なメンテナンスに苦労されている方はほとんどいらっしゃらないです。
基本的な日常のお手入れは、固く絞った水拭きで十分です。
もし気になる汚れがあれば、薄めたクエン酸や重曹を使って拭き取ると良いでしょう。
たとえ少し色が残ってしまったとしても、それが無垢材の独特な風合いとなり、逆に味わい深く感じられるはずです。
無垢材の中でも、ウレタン塗装を施したものは、汚れが染み込みにくいです。
無塗装の無垢材はシミになりやすいですが、ウレタン塗装をしておくと、万が一すぐに汚れを拭き取れなくても、ある程度は保護されるので心配も少なくて済みます。
また、ペットが爪を研ぐことについても心配ですよね。
しかし、無垢フローリングの良いところは、たとえ表面が削れても中身が同じ木材であるため、見た目にそれほど大きなダメージはありません。
これに対して、複合フローリングの場合は、表面のシートが削れてしまうと下の層が見えてしまい、見た目がよろしくない状態になってしまいます。
家を建てる時は、20年、30年後にリフォームする前提ではなく、一生涯住み続けられる家づくりを目指しますよね。
お子さんやお孫さん世代まで引き継げるような、永く愛される家を建てる。
無垢フローリングは、その時々の傷や汚れも含めて、家族、ペットと共に年を重ねる家の一部となっていきます。
ペットを買っている方、またこれから飼いたいという方も、ぜひ無垢フローリングを選んでいただきたいなと思います。
松村