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家づくりコラム

2024.12.26

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インフルエンザ対策と住まいの関係【設計お役立ち情報 Vol.47】

冬が訪れると心配になるのがインフルエンザ。

特にお子さんのいるご家庭では、学校や保育園からの持ち帰りや家庭内での感染が大きな悩みですよね。

実は、住宅の性能がインフルエンザの感染リスクに影響を与えることをご存じでしょうか?

 

 

インフルエンザウイルスは、飛沫感染や接触感染だけでなく、空気中の微粒子を介した「空気感染」でも広がります。

この空気感染のリスクを高める要因の一つが「乾燥」です。

 

湿度が低い環境では、ウイルスが長時間空気中に浮遊しやすくなり、感染リスクが高まってしまいます。
一方で、適切な湿度(40~60%)を保つことで、ウイルスの活動を抑えることができるとされています。

 

 

 

住宅の気密性を高めて、しっかりと換気をすることで、ウイルスが室内に滞留せず、家中を新鮮な空気を保つことが出来ますし、それに加え、気密性は高い方が室内が乾燥しにくいという特徴があります。

 

高気密住宅は家の隙間が少なく、冬場の乾燥した外気が必要以上に給気されないため、高気密でない住宅に比べて、室内の湿度をコントロールできるようになります。

そのため、室内の湿度を一定に保ちやすくインフルエンザウイルスの活性を低下させる効果が期待できるんです。

 

 

 

 

家の気密性能を高めることで、清潔な空気環境と温度ムラの少ない空間を作り、家族全員の健康を守ることにつながります。

インフルエンザを防ぐためには、加湿や消毒も大切ですが、基本的な住まいの性能を見直すことも必要だと思います。

 

 

 

松村