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2023.11.09
床下エアコン|エアコン1台で快適な家づくり【岡山注文住宅コラムVol.021】
岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。
今日は「床下エアコン」という、
快適な室内環境を実現するための
画期的な選択肢についてお話しします。
この記事を読めば、
床下エアコンがどのようなものか、
そのメリットとデメリット、
そして導入する際の重要なポイント
について理解が深まります。
特に、
床下エアコンの採用を検討されているご家族や、
エネルギー効率と快適性を重視するご家族には、
ぜひ最後まで目を通していただきたい内容です。
ちなみに、
SANKOはこの「床下エアコン」を
2012年から採用しており
すでに多くの実物件がありますので、
その辺りも踏まえてお話していきます。
床下エアコンって何?
床下エアコンとは
床下エアコンは、
一般家庭で使用される
スタンダードなエアコンを活用し、
住宅の床下空間に設置することで、
室内の暖房を行うシステムです。
こうすることで床自体がじんわりと温まり、
足元から暖かさを感じることができて
快適な暮らしができます。
床下エアコンの仕組み
床下エアコンは、
温められた空気を床下空間に送り込むことで、
部屋全体を暖めます。
暖かい空気は自然に上昇するため、
床からの輻射熱で室内を均等に温めることができます。
このプロセスはエネルギー効率が良く、
快適な暖房を実現します。
床暖房との違い
床暖房システムは電熱線や温水パイプを使用して
床面を直接暖めますが、
床下エアコンはエアコンからの暖気を用いて
間接的に床を暖める点が異なります。
このため、
床下エアコンの方が設置やメンテナンスが容易で、
導入コストも抑えられるというメリットがあります。
床下エアコンのメリット
①床下エアコンは市販のエアコンだから導入コスト、ランニングコストが安い
市販のエアコンは量産によるコストダウンが進んでおり、
床暖房システムと比較して導入費用が低く抑えられます。
家全体を暖かくしようとすると
床暖房や全館空調システムを導入するという
選択肢が出てくるのではないでしょうか。
床暖房導入には範囲にもよりますが、
100万~150万ほど必要になり
全館空調システム導入には150万から300万円ほど必要になります。
それに比べてこの床下エアコンは、
普通の家電屋さんでも購入できる
壁掛けエアコンですから10万~20万ほどで済みます。
また、
ランニングコストも床暖房や
全館空調システムに比べて安く済むのでお得ですね!
また、
最新のエアコンは高いエネルギー効率を持っており、
ランニングコストも削減できるため、
長期的に見て経済的な選択です。
②足元から温まるので快適
人体は足元が暖かいと体全体が暖かく感じられます。
通常冬の暖房は壁掛けエアコンであったり、
石油ファンヒーター、ガスファンヒーター、
電気ストーブなどだと思いますが、
どれも足元がひんやりして決して
「心地良い」空間にはなりません。
これは暖気が下から上に
上がっていくという性質がある事、
そして暖かい空気は窓や
2階の天井や屋根部分から
どんどん逃げていき逃げて行った分、
足元からひんやりとした空気が入ってきているためです。
その点、
床下エアコンは床下から温まるため、
足元が暖かくこれまでにはない快適性となります。
SANKOでは無垢床を標準としているため、
床下エアコンによって無垢材が蓄熱し、
真冬でも「床暖房してるみたい」
と言われるほど暖かく心地いいです。
③床下エアコンは風が直接当たらない
従来のエアコンのように直接風が体に当たると、
冷えや乾燥を感じやすくなりますが、
床下エアコンはそのような不快感を与えることなく、
静かで穏やかな暖房を提供します。
床下エアコンのデメリット
①冷房としての機能は期待できない
本来ならエアコンなので、
機能としては「冷房」もあるのですが
床下で冷房をしたところで
冷気は床の上まで上がってきません。
このため、
夏場は別の冷房手段を考える必要があります。
SANKOの家では
『小屋裏エアコン』を採用しています。
夏場もエアコン一台で涼しい家にしたい!
とお考えの方は是非こちらの記事も
ご参考にしてみてくださいね。
②メーカー保証が受けられない
床下エアコンの設置は
メーカーの推奨する使用方法から逸脱するため、
メーカー保証の対象外となるリスクがあります。
これは購入前に十分な確認と、
信頼できる施工業者選びが必要です。
③中古・リフォーム物件への導入は困難
既存住宅への床下エアコン導入は、
床下空間の確保や配管工事の面で制約が多く、
特に中古やリフォーム物件ではさらに導入が困難です。
床下エアコンを導入する時の注意点
①基礎断熱工法が必須
床下エアコンを設置するなら、
一般的な床下断熱ではなく、
基礎コンクリートから
断熱材を施工する基礎断熱工法にする事です。
床下エアコンは基礎断熱が
しっかりと施されていないと、
暖気が外に逃げてしまい効率が大幅に下がります。
基礎断熱工法を採用していない
住宅会社さんに家づくりを依頼する場合、
床下エアコンを設置できません。
SANKO設計士の松村が床下について
お伝えしている記事がありますので、
こちらも読んでみてくださいね。
②施工会社が限られる
実際に「床下エアコン」を
自分の家に採用したいと思っても、
実際にそれを実現してくれる住宅会社は
まだまだ一握りです。
床下エアコンは
様々な諸条件が整っていないと、
採用しても意味がありません。
それらの事が分かっている住宅会社は
まだとても少なく実績のある会社を選ぼうと思うと、
かなり限られてしまいます。
どこの会社でも
「床下エアコン」ができるわけではない、
という事がデメリットの1つ目です。
③引渡し前に床下の掃除を徹底する
床下エアコンの効果を最大化するためには、
施工前に床下の掃除と
メンテナンスを徹底することが重要です。
工事中の現場は皆さん想像がつくように、
様々な木材のカスや釘、虫、ゴミがあります。
引渡しをしてもらうときには
床下(基礎部分)を徹底して
掃除してもらうようにしてください。
床下は家が出来上がってしまうと
ほぼ見えなくなる部分なので、
掃除が徹底されていないことがあります。
しかし、
床下に木材のカスや虫、
ゴミなどが残ったままになると
床下エアコンを稼働させたときに
汚れた空気や木のカスまでもが
巻き上げられてしまう可能性がありますので
ご注意ください。
④高気密・高断熱の建物が前提
床下エアコンの効果を最大限に引き出すためには、
建物自体の気密性と断熱性が非常に重要です。
これらが不十分だと、
暖房効果が著しく低下し、
快適な室温を維持することが困難になります。
まとめ
床下エアコンは、
高気密・高断熱の住宅において
非常に効果的な暖房方法です。
導入コストが低く、
快適な室内環境を実現できる一方で、
デメリットも理解しておく必要があります。
数年前までは話題にもなっていなかった
「床下エアコン」ですが、
この方法は本当に快適です。
我が家は8年前に建てた
52坪の3階建ての家ですが、
この「床下エアコン」で
冬は3階まで心地よい暖かさに包まれ、
真冬でも素足で過ごしています。
ただし、
重要なポイントを最後に言わせてください!
「床下エアコン」をするなら必ず
「気密・断熱」にこだわった家にすること!!
そうしないと全くメリットはありません。
そして、
施工実績のある会社に依頼することや、
自分で床下エアコンの家を体感してから
決めることが重要です。
「こんなはずじゃなかった」
という効果に繋がらないように
慎重に検討することをおススメします。
youtubeでも
分かりやすく解説しておりますので
是非見てみてくださいね。
岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方は
モデルハウスにお越しください。
花粉症・アトピー・アレルギーは
居住環境が原因かも!?
実際に空気感を体感に来てみてくださいね。