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家づくりコラム

2024.01.02

軒について|メリットとデメリットや注文住宅における施工実例【岡山注文住宅コラムVol.028】

岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。

建築において欠かせない要素である「軒」。

この記事では、軒の意味や構造、そのメリットとデメリット、そして注文住宅における施工実例まで、詳しく掘り下げていきます。

注文住宅を考えている方々にとって、理想の住まいづくりにおいて軒が果たす役割を深く理解していただく一助となれば幸いです。

 

軒ってなに?

住宅建築においては、単なる屋根の一部ではなく、建物のデザインや機能性に大きく影響を与えます。

その代表的な種類に焦点を当ててみましょう。

 

 軒先 

軒先は建物の外観に大きく寄与する部分です。

その長さや形状によって、建物の印象ががらりと変わります。

長い軒先は優雅で上品な印象を与え、短い軒先はスッキリとした外観を演出します。

デザイン段階での検討が肝要です。

 

 軒下 

軒下は出入り口や玄関周りを覆う領域で、雨や日差しから建物を守ります。

機能的でありながらも、そのデザインは建物の印象を大きく左右します。

軒下には照明や植栽を配置することで、更なる魅力を引き立てることができます。

 

 軒天 

軒天は軒先の裏側で、通気や断熱効果に寄与します。

設計段階で素材や構造に工夫を凝らし、居住空間をより快適にする要素となります。

また、軒天を活かしてロフトスペースを造るなど、創造的な使い方も可能です。

 

 

軒のメリット

 

 軒は意匠性を高められる 

軒のデザインは建物全体の印象を左右します。

複雑な形状や長さの異なる軒を取り入れることで、建物の個性を引き立てることができます。

建築デザインにおいて、軒は重要なアクセントとなります。

 

 軒は雨漏りを防ぐ 

軒下があることで雨水が建物の外壁や玄関に直接当たることを防ぎます。

これにより、外壁の劣化や雨漏りのリスクを低減させ、建物を長持ちさせることができます。

 

 軒は雨の吹き込みを防止できる 

軒下があることで、強風や悪天候時に雨水が室内に吹き込むのを防ぎます。

特に出入り口や窓周りにおいて、軒の役割は大きく、快適な居住空間を実現する重要な要素となります。

 

 家の外壁を保護してくれる 

軒下があることで外壁が直接雨に晒されず、外壁の劣化を防ぐことができます。

外壁の保護は建物全体の耐久性を向上させ、メンテナンスコストを削減します。

 

 軒は外部からの視線を遮る 

軒下があることで、外からの視線を遮る役割も果たします。

プライバシーを確保しつつ、開放感のある住空間を実現できます。

 

 軒は夏の日差しを遮ることができる 

日本の夏は強烈な日差しと高温が特徴ですが、軒があることで室内に直射日光が差し込みにくくなります。

これにより、冷房効果を高めつつエネルギー効率を向上させることができます。

 

 軒は縁側がつくれる 

軒下には縁側を設けることができます。

縁側は自然との調和を感じさせ、リラックスした空間を提供します。

季節ごとの風物詩や景色を楽しむ場として、家族や友人と過ごす場としての軒下は魅力的です。

 

軒のデメリット

 軒は好みの外観にならないケースがある 

軒のデザインは好みが分かれる要素であり、設計や施工によっては理想とする外観にならないことがあります。

建築の際には、注意深く打ち合わせを行い、納得のいく軒のデザインを選ぶことが重要です。

 

 軒は建築費用が高くなる 

軒のデザインや構造によっては、建築費用が増加することがあります。

特に特殊な形状や素材を使用する場合は、追加のコストが発生する可能性があります。

予算内で理想の軒を実現するためには、プランニング段階から検討が必要です。

 

 建築面積に含むことで居住空間に影響が出る場合がある 

軒の広さや形状によっては、建築面積に含まれるため、居住空間が制約されることがあります。

特に敷地が狭い場合や建物の高さに制限がある場合は、注意が必要です。

建物全体のプランを考慮しながら、バランスを取ることが重要です。

 

 軒は風の影響を受けやすくなる 

特に大きな軒の場合、風の影響を受けやすくなります。

強風や台風の際には、軒が風圧を受けて揺れることがあります。

この影響を軽減するためには、適切な構造や補強が必要です。

 

「軒のある家」施工実例

実際の注文住宅において、軒の設計や施工には様々なアイデアや工夫があります。

以下では、SANKOの家が手がけた「軒のある家」の一例をご紹介します。

 

 【軒のある家施工実例1】杉の軒天が輝く、白茶の和風平屋 

 

杉の軒天が、この美しい注文住宅の特徴です。

白茶色の塗り壁が優雅な和の雰囲気を演出し、純和風な平屋は広々とした軒下で特別な瞬間を紡ぎます。

縁側から濡れ縁に続く風情あるデザインは、お客様のこだわりが息づく一軒家。

贅沢な時間を愉しむための空間づくりに。

 

 【軒のある家施工実例2】終の棲家。23坪の平屋 

 

杉板の軒天と黒のガルバリウム鋼板、グレーの塗り壁が織り成す美しいツートンカラーの外壁が特徴です。

片流れの屋根が優雅な印象を与え、23坪の平屋ですが、広々とした空間づくりとなっております。

終の棲家での穏やかな生活を堪能できます。

 

 【軒のある家施工実例3】レッドシダーの軒天が鮮やかなこだわりの家 

レッドシダーの軒天が際立つ、こだわりの家をご紹介します。

玄関ポーチを覆う軒は、無垢材のレッドシダーで絶妙な風格を演出。

美しい庭を望みながら、広々とした31坪の二階建てで、贅沢な時間をお過ごしいただけます。

外壁には黒いガルバリウム鋼板が採用され、洗練された印象を与えます。

スウェーデンドアのガデリウスが飾る玄関は、建物のスタイルを一層引き立てます。

造作のベンチが設けられた広い玄関ポーチも魅力のひとつ。

 

 

 

このように、軒の形状や素材を工夫することで、個性的で魅力的な住宅が生まれます。

建築の際には、理想の軒を実現するために専門家との協力が重要です。

 

注文住宅の軒の出の長さを決めるときのポイントは?

軒の出の長さは、建物のデザインや機能性に大きな影響を与えます。

適切な軒の出の長さを決める際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

 

  1. 外観デザイン:建物全体のデザインに合わせて調整することが重要です。
  2. 気候条件: 地域の気候によっても軒の出の長さは変わります。雨量の多い地域では長い軒が有効ですが、風の強い地域では構造や補強に気を付ける必要があります。
  3. 機能性: 軒の下での利用を考えると、出入り口周りや庭など特定のエリアでの機能性を高めるために軒を設けることがあります。その際には、その機能に合わせて軒の出の長さを決定します。

 

 

軒についてのまとめ

この記事では、「軒」に焦点を当て、その意味や構造、メリットとデメリット、注文住宅における施工実例などについて詳しく解説しました。

軒は単なる建築部材にとどまらず、建物の外観や機能性に大きな影響を与える要素です。

 

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