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2023.12.26
24時間換気システム|住まい方に合わせて選ぶ方法【岡山注文住宅コラムVol.027】
岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。
今回は、注文住宅の建築をお考えの方々に向けて、重要なテーマである「24時間換気システム」に焦点を当て、有益な情報をお届けいたします。
ご家族の健康と快適な生活環境を実現するために、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
24時間換気システムとは
皆さん、換気というと「窓開け換気」を想像すると思いますが、実は住宅は24時間換気というものが義務付けられているため、24時間換気システムでの換気を行なっているのが現状です。
住まいの中で空気を入れ替える「24時間換気システム」は、快適な室内環境を維持する上で欠かせません。
24時間換気システムは大きく三種類に分類され、それぞれ異なる特性を持っています。
これから詳しくご紹介していきましょう。
第一種換気システム
住宅全体の空気を一定期間ごとに入れ替える換気方法です。
給気、排気の両方にファンが取り付けられており、換気量をより正確にコントロールすることができます。
熱交換機能を搭載することで、室内温度や湿度を一定に保ちつつ、安定的かつ効率的な換気が可能です。
第二種換気システム
特定の部屋や空間のみを換気する方法で、個別の換気制御が可能です。
部屋ごとに空気の入れ替えが行われ、柔軟な利用ができるのが特徴です。
給気にファンなどを取り付け、排気にはファンなどはなく自然排気で行なうシステムになります。
手術室などで使用されているのがこのタイプですが、一般的な木造戸建て住宅の場合、結露を起こす可能性が高くほとんど採用されていません。
第三種換気システム
給気は自然給気、出口である排気にのみファンなどが取り付いた24時間換気システムです。
3つの24時間換気システムの中で1番普及しています。
手軽でイニシャルコスト・ランニングコストが安く、メンテナンスも簡単です。
24時間換気システムのメリット・デメリット
さて、それぞれの24時間換気システムには利点と欠点が存在します。
今回は住宅でよく採用される「第一種換気システム」と「第三種換気システム」について解説します。
高性能住宅と言われる住宅でいうと第一種換気システムを導入する会社が主流になりつつあります。
しかし、高性能住宅=第一種換気システムと決めつけてしまって本当にいいのでしょうか?
実際にSANKOが「第一種換気システム」「第三種換気システム」を採用した実例から真実をお伝えして、24時間換気システムの具体的なメリットとデメリットを見てみましょう。
第一種換気システムのメリット
- 熱交換があれば室内温度や湿度を一定に保てる
- 空気の入れ替えと同時に熱を交換することで、快適な室内環境をキープできます。
- 安定的で効率的な換気ができる
- 定期的かつ均等に換気が行われるため、空気の停滞や不快な匂いの発生を抑えられます。
第一種換気システムのデメリット
- イニシャルコスト・ランニングコストが多くかかる
- 導入には一定の費用がかかり、運用にも一定のコストが必要です。
- メンテナンスが大変
- 給気、排気共に月一の掃除が必要です。
- 設置位置によっては冷気・熱気が送られてくる
- 換気口の位置によっては、外部の気温が室内に影響を及ぼすことがあります。
第三種換気システムのメリット
- イニシャルコスト・ランニングコストが安い
- 導入費用や運用コストが比較的低いため、経済的です。
- メンテナンスが簡単
- 手動で操作するため、シンプルなメンテナンスで十分です。
- 手動で操作するため、シンプルなメンテナンスで十分です。
- 機械がシンプルで壊れにくい
- 第三種換気システムを採用し、20年経っているお客様でも壊れたというお話は聞いたことがありません。
第三種換気のデメリット
- 排気や給気による熱損失が大きい
- 断熱気密レベルが低い住宅ですと、外気温に左右されてしまいます。
24時間換気システムを選ぶ比較ポイント
これらのメリット・デメリットを考慮しつつ、最適な24時間換気システムを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。
24時間換気システムのメンテナンス
24時間換気システムのメンテナンスが簡単かどうかは重要な要素です。
家を建てた以上、その家に採用した24時間換気システムは一生使い続けるわけですから、自分できちんとメンテナンスできるものを選ぶという事が重要です。
若い時は良いですが年を取ってもできるのか?という点も考えてくださいね。
単純に自分はまめなタイプなのか?面倒くさがり屋なのか?っていう事で判断するのも一つです。
快適な生活を続けるために、定期的なメンテナンスがスムーズに行えるかを確認しましょう。
どういう住まい方をしたいか
生活スタイルによっても最適な24時間換気システムは異なります。
家族構成や日常の過ごし方に合わせて、どのタイプが適しているかを考えましょう。
自分が建てようとしている家の住宅性能がどのくらいのレベルなのかによっても24時間換気システムの選び方は変わってきます。
私が暮らしている家はUa値が0.26、C値が0.08で、いわゆるHEAT20 G3グレードですので、第三種換気システムでも給気口から、冬、冷たい空気が入って家が寒くなるとかは全くありません。
SANKOの家もHEAT20G2.5が標準レベルで、気密値も標準が0.1を切っていますので第三種をおススメしています。
これが家の性能がZEHレベルくらいですと、快適に暮らそうとしたならば第一種換気システムでの熱交換が必要です。
24時間換気システムのまとめ
24時間換気システムというのは家族が健康に暮らすためにも、とても大切なものです。
大金を使って高性能住宅を建てても、24時間換気システムのお掃除が行き届かずフィルターにほこりや虫、カビが付いたままになってしまっては家の中の空気が汚れて、せっかくの高性能住宅でも家族は健康に暮らせません。
「自分達の家」には、「自分たちのライフスタイル」にはどんな24時間換気システムが一番いいのか?
これから先の何十年という「暮らし」に目を向けて考えてみてください。
24時間換気システムについてyoutubeでも解説しておりますので、是非見てみてください。
岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの暖かく、居心地の良い空間です。
冬の高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。
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